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【結論】AGA治療は「治療薬」or「サプリメント」どちらを選択すべきか

テストステロンが減ると、意欲減退を招きネガティブな感情が出てきます。

普段は平気でも、ふと、トラウマが蘇ってきて、イライラする経験はないでしょうか。
男性の更年期障害はテストステロンの減少とも関係があるのです。

テストステロンが減少すると…
・意欲減退
・頻尿/ED
   etc

マイナスな事ばかりです。

テストステロンは老化と共に減少していきますが、習慣次第であげることも可能です。

【テストステロン向上の秘訣】
・人との交流
・目標のある運動
・良質な食事と睡眠

一方、ジヒドロテストテロン(DHT)はAGAの原因になる等、あまり良い印象を持たれていないかもしれません。DHT自体は悪ではありませんが、アンドロゲンというホルモン受容体に結合すると、毛周期が短くなり、AGAを招いてしまします。

ざっくり、AGAの仕組みを紹介しますと、

【5αリダクターゼ酵素をもつ髪の毛】
・前頭部・頭頂部 5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型
・側頭部・後頭部 5αリダクターゼⅡ型

Ⅰ型はテストステロンからDHTを生成しますので、前頭部や頭頂部から来てしまうのはその為です。

薄毛の対抗策は

AGA治療薬のプロペシア、フィナステリド、ミノニシジルは有効性が認められていますが、副作用(※1)として男性機能障害が報告されています。

(※1)Finasteride in the treatment of Japanese men with male pattern hair loss Eur J Dermatol . Jul-Aug 2004;14(4):247

サプリメントでも同様の働きをするものとしては、ノコギリヤシ、ネトルが有名ですが、フィナステリドよりも約5600倍も弱いとされています。

しかし、DHTが性ホルモン結合グロブリン(SHBG)と結び付くのを抑制したり、テストステロンのエストラジオールへの変換を阻害する働きはあるようです。

ネトル:イラクサ科
世界中の至るところに生えており、根はいつでも採取できるが、春ごろに採取されるハーブ。ネトル(根)は体内のテストステロンレベルを増加させることに有効であり、SHBG抑制作用もある為、体内のアンドロゲンレベルを高く維持することができる。臨床試験では前立腺肥肥大や前立腺炎の治療にも効果があることが証明されている。

作用:SHBG抑制作用、利尿作用、抗アロマターゼ作用など
使用目安:300~1200mg(臨床試験を参考)
副作用:軽い胃腸の不快感、固凝血薬の働きを弱める(可能性あり)

ノコギリヤシ:ヤシ科
北米大陸南東部に自生する植物。前立腺肥大症に効果があり、多くの臨床試験により安全性が示されているハーブ。前立腺でのステロイドホルモンの生合成が正常に行われるよう働きかける。臨床試験においては有効性、安全性が示されている。

作用:SHBG抑制作用、抗アロマターゼ作用など
使用目安:160~320mg(臨床試験を参考)
副作用:稀に軽い胃腸の不快感、発疹など

まとめ

AGA初期段階であれば、サプリメントの使用から様子をみても良いかも知れませんが、進行をストップさせたい場合は治療薬を選択することが良いでしょう。

治療薬の効果は証明されておりますが、薬の使用を辞めると元に戻ってしまうことや、僅かな副作用があるのが難点です。※ジェネリックもありますので、高額な費用でないことは安心。

また、AGAはホルモンによるものなので、健康であっても進行していきます。良質な睡眠、食事、運動に治療薬orサプリメントのどちらを選択するかは目的次第です。